徳川家康公生誕四八〇年記念
日光東照宮特別協力
知心流松平家奉納演武

令和4年9月18日

日光東照宮の特別協力の下で、
知心流松平家が400年の伝承を今に伝える
稽古と技を家康公に奉納しました。

また、同日演武に先立ち、日光東照宮の将軍着座の間において
湯澤権宮司による松平正親13第宗家没後10年に対して祈祷が行われました。

演武会開会の挨拶を稲葉宮司にいただき、
演武も弊会関係者や門下生の見守る中滞りなく納められました。

一般社団法人 武家武道文化伝承保存会


      

武徳殿(演武会会場)



会場内部。




陣幕はこの日の為に新調された。



今回の会場設営は、陣幕の手配から鎧の管理・組立て、備品の搬出入などの事前準備を含め
後代宗家の指揮の下、初傳および中許しの高段者達が中心となり進めた。
設営作業は前日から行われ、全て予定通り完了した。




同日午前中に演武に先立ち、将軍着座の間において湯澤権宮司による松平正親13代宗家没後10年に対しての祈祷が行われた。




ご来賓、知心流松平家14代宗家、後代宗家、幣会理事長が玉串を奉納。



昼休憩を挟み、準備の整った門下生が順次武徳殿へ集まる。



午後1時、開会

開会の挨拶を稲葉久雄宮司にいただいた。



開会の挨拶後、演武前に献酬の儀を執り行った。


献酬は、出陣などの際に当主と一族が盃を交わし命を預ける覚悟のほどを誓い合ったとされている。
肴には敵を討つ、勝つ、喜ぶの意味にかこつけた乾きもの(討ちアワビ、勝栗、昆布等々)が添えられる。


基本稽古と討込み稽古






















知心流




知心流


明石守正 師範代




明石守正 師範代


後代宗家 松平守正師範代による形の奉納後、高段者により約束組太刀も奉納された。
約束組太刀とは、予め決められた双方の動き(約束)の中で間合いや寸止めの稽古をする形。
本来は甲冑を身に纏い真剣で行っている形であるが、
今回は登録有形文化財である会場への配慮から稽古着のまま木刀で行った。












約束組太刀の奉納後、14代宗家 松平壽正 師範と高段者による自由組太刀も行われた。 自由組太刀は約束のない仕合(試合)に似た、年数を重ねた限られた門弟にのみ許される稽古であり、 どんな技を使っても構わない実戦に近いものとされている。


宗家と高段者の一挙手一投足で関係者が見守る静寂した空間に緊張が走る。





最後は知心流松平家 14代宗家 松平壽正師範が返し剣を奉納。
返し剣は秘伝に属する技で、刀を相手の見えるところでは決して返しを見せず、
相手が斬られたと思った刹那に刀の刃を峰に返し相手の命を助ける活人剣の一つ。











(左から)後代宗家 松平守正 師範代、14代宗家 松平壽正 先生、稲葉久雄 宮司、湯澤一郎 権宮司、明石里美 弊会理事長 。



演武後、家康公が書いたとされる「堪忍」の文字が複写された
400年前の創建時植樹の一位のご神木が宮司より贈られた。



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