令和元年9月22日
西調布体育館にて演武会を行いました。
知心流の刀法は、馬に乗り二本の刀を帯びて城に上がる、格式ある武家のもとで伝承されてきました。
伝承は潘の道場でもなく、まして町道場でもなく、清康公縁故の部門である播磨西山之庄松平家が、
知心流刀法宗家として一子相伝、門外不出をもって今日まで密かに伝えられてきています。
刀法の中での剣術稽古は、すべて真剣で斬ることを前提で教えます。
現代では全くその技術は役に立ちません。ここで目指しているのは今まで使ったことのない
身体の働きとそれに伴う高度な精神意識を高めることにあります。
また、戦いの本来の考え方に「いかにして生き残れるか」があります。
究極まで行くと残忍な戦いを避ける方法が見つかる、と先代が話されていました。
幕末、明治初期の知心流の掟に
見世物、小屋掛けの類に出で申すまじきこと、
とあり剣の道を人の欲と結び付けないように戒めています。
現代でも演武会など人前で技を披露するにあたって、この事を重視し、
毎年内輪だけで行われています。(一般公開はしていません)
知心流第十四代宗家 松平壽正
開会、献酬之儀 |
基本の面斬り |
討ち込み |
三法三段 |
法定乃形 |
四方斬り |
初伝の形 |
中伝の形 |
試斬 |
高段者による鎧組太刀 |
知心流松平家14代宗家 松平壽正師範と高段者の木刀自由組立ち |
笹井顧問と十四代宗家 |